上海だより第三弾、今回は上海の交通事情とそこにあるニューメディアをご紹介します。
上海の市内での主な公共交通手段は、地下鉄、タクシー、バスが主流です。日々多くの人たちが利用し人が集まります。そんな公共交通における地上波デジタルテレビを利用した、交通系メディアは注目メディアの一つとなっています。今日はその三つの公共交通とメディアをご紹介します。
①地下鉄
概要
2007年の年末に8号線、9号線、6号線が開通し、既存の1号線と4号線(環状線)が実現すれば上海軌道交通路線は総数8本、総延長234キロ、全国最大の都市軌道交通網になり、上海軌道交通の旅客輸送能力は現在の1日230万人から300万人への突破が見込まれる。
料金 3~5元(1元約15円)
ワンセグメディア
●プラットホームにある時刻表を表示するテレビ
●車内の案内テレビ

企業広告、マナー向上のためのPR広告、旅行者という世界各国を紹介する雑誌が提供する世界の観光地情報(最近では日本の九州エリアが紹介された)などコンテンツは大変豊富。
最近話題になったのは、スターバックスとDMG社(地下鉄メディア)が共同で実施した「晴天日記」(晴れの日の日記)という企画。延べ38集に渡り、2分ほどのドラマ(字幕入り)が地下鉄の中で放送された。
http://you.video.sina.com.cn/b/8138908-1319232811.html (ネットでもドラマの閲覧が可能)
現地での感想
8号線、9号線、6号線が開通し、中心駅である人民公園駅も拡大し、移動はしやすくなりました。しかし、ラッシュの時間ですと(午前8時ころ、午後19時ころ)やはり相当な人が利用しているので、警備員がメガホンを持ち、交通整備を実施するほど人で溢れかえります。
乗客の若者の多くに、高機能の携帯を見たり、プレーステーションポータブル(PSP)、任天堂DSをしている人が目立ちます。客層としては、高級ブランド品を持った人はあまり見ることは無く、庶民に親しまれている乗り物と言えます。
②タクシー
概要
上海市内を走るタクシーは約45000台。転手の名前とタクシーの番号が書いた助手席前のボードに例えば★★★という風に★で運転手のレベルが表示されてあり★が多い運転手になればなるほど運転が上手く地図を良く知っている。(最高は★五つ、最低は★無し)2007年9月には上海で開かれたスペシャルオリンピックに向け、障害者向けに特別に設計された「バリアフリータクシー」が登場したり、「96822」に連絡すると英語でタクシーを呼べるサービスも開始されたりでサービスの向上に励んでいる。 料金 初乗り11元
ワンセグメディア
●後部座席の目の前にあるテレビ

タッチパネル式になっていて、街の情報(レストラン、ホテル、観光スポット)収集、企業や観光地のCMの観覧、タッチパネルを使ったゲーム、クイズをすることが可能。最近では企業のCMだけでなく、テレビショッピングも流れることがあり、コンテンツが充実してきている。
現地での感想
タクシーは初乗り11元という日本に比べて低価格ということもあり、大変便利な乗り物です。座席の目の前にあるテレビはタッチパネルになっていて、移動時間の暇つぶしとして何気なく使ってしまう面白いアイデアだと思います。雨の日やラッシュアワー(夕方18時ころ)や週末はタクシーが乗客が増え、タクシーに乗るのに苦労することもあります。
③バス
概要
上海市内の殆どの地域を網羅していて、市内路線だけで500系統を超えている。どの車両もほぼ全面空調化がされており、市内中心部には、二階建てでオープン式のバスも走っている。料金1元~3元 (距離と空調システムにより変動)
ワンセグメディア
●バス内のテレビ
●バス停の看板にあるテレビ

液晶テレビを装置して、テレビ番組を流しているバスが多くある。テレビ番組の内容はニュース番組が中心で、たまにコメディ番組や歌謡番組を見ることもできる。テレビニュースのインターナショナルニュースでは、日本の情報もバスの中で仕入れることができる。
現地での感想
料金が地下鉄よりも若干安いこともあり、バスは市民の移動には欠かせない乗り物です。
客層はご老人~子供まで広く見られます。朝夕、ラッシュアワーの際、人気の路線のバスはぎゅうぎゅう詰め+交通渋滞ということがあるので、そんな中、バス内で放送されているテレビ番組はありがたい存在と言えるでしょう。
上海には、オフィスビルのエレベーター、スーパーマーケットや百貨店の中、といった至るところで液晶テレビが設置されており、広告が流れています。そんな中、地下鉄やタクシー、バスの中の地上波デジタルテレビを利用した、交通系メディアは今後も注目のメディアの一つです。放送や通信のメリットを生かして、今後も魅力的なコンテンツをそろえてくるでしょう。
上海だよりNO3をお読みいただきありがとうございます。
次回は3月下旬に配信を予定しております。どうぞ、お楽しみに!

上海のラッシュアワーの様子